レチノール

レチノールは美肌作りに欠かせないビタミンの一種です。化粧品に配合されている程度の成分であれば毎日使っても安心ですが、皮膚科処方の強い薬は強力な効果があるので、使い方をきちんと守りましょう。食べ物からの摂取も効果的ですが、量には注意が必要です。

皮膚治療にも使われる美肌ビタミン

レチノールはビタミンAの一種で、お肌内部のコラーゲンを増やす働きがあります。それに加えて、お肌と粘膜を強化する、ターンオーバーを促進させる、角質層の保湿性を高めてくれる、といった働きもあるため、目の下のたるみ解消にも大きな効果が期待できる成分です。また目の周りのクマを消したり、にきびを治す効果も期待できるので、万能な美肌成分といえますね。

化粧品や医薬部外品に配合されているレチノールは、お肌に塗るとその一部がレチノイン酸という物質になり、効力を発揮しますが、成分を安定化・低刺激化しているので作用は弱め。レチノイン酸そのものを使えばかなり効果は高くなりますが、医薬品となるので医師の処方が必要です(レチノイン酸(トレチノイン)とハイドロキノンを合わせてシミを消す方法は、実際に皮膚科で実施されています)。

オススメは鶏レバー、ただしそんなに量は必要ない

レチノールを多く含む食材は、レバー(鶏、豚、牛)、ウナギ、ホタルイカ、アナゴ、たまご、いくらなど。中でも鶏レバーにはかなりの量が含まれているとのこと。野菜ではモロヘイヤ、ニンジン、パセリ、バジルなど緑黄色野菜に含まれています。ビタミンAは脂溶性ビタミンですから、油と一緒に摂取することで吸収率が上がります。

ちなみにレチノールは1日の摂取量上限が3,000μgRE(マイクログラムレチノール)。焼き鳥のレバー1本で4,200μgREですから、毎日ほんの少しで充分なんですね。数日間の平均で見るため、1日ぐらい過剰摂取しても問題はありませんが、連日摂りすぎると後頭部や手足に痛みが起きたり、めまい、吐き気、下痢、食欲不振、脱毛、肌荒れなどを引き起こします。また、妊婦さんがレチノールを過剰摂取すると、奇形の子供が生まれてくる危険性が高まるようなので、注意が必要です。

化粧品の効果は医師処方薬の1/100以下

先ほど述べたように皮膚への塗布も効果が期待できます。ただし、皮膚科で使われるレベルの薬は効果が大きすぎるため、使い続けるとターンオーバーが早まりすぎ、美肌どころか超敏感のトラブル肌になってしまう可能性があるので、注意が必要です。

「じゃあレチノール配合化粧品って怖いんじゃ…?」と、不安になりますが、レチノールそのものは不安定で空気に触れると変質するため、化粧品や医薬部外品はパルミチン酸レチノール・酢酸レチノールなど別の物質とくっつけて安定させています。また医薬品より配合量もぐっと少なくなるため、効果としては皮膚科の薬の1/100程度のレベルなのだそう。

なので、非常にゆるやか~な効果となるため、薬でない限りは毎日使っても大丈夫。ただし、つけてすぐに皮膚に刺激を感じる場合はすぐに中止してください(特に敏感肌、ニキビ肌の方には肌荒れを引き起こしやすい成分です)。

食べる場合も、塗布する場合も、量には気をつけて使いましょう!