マッサージ

顔、特に目の周りの皮膚は薄いため、引っ張る・伸ばすなどのマッサージをすると余計に皮膚のたるみを増長してしまう可能性があります。そこでオススメなのがツボ押しマッサージ。皮膚に負担をかけずに、効率よくリンパの流れを改善することができる理想的な方法です。

目の下のたるみはお肌の弾力回復から

下まつげにそったぷっくりした部分は「涙袋」と呼ばれ、美人の象徴とされていますよね。

一方、年齢を重ねた目元にも涙袋のずいぶん下のほうにライン…というか、たるみができてきます。こちらは「目袋」というそうで、加齢によって鼻頬溝、瞼頬溝が深くなり、真ん中部分が膨らむことによってできてくるものです。この膨らんだ部分を「眼窩(がんか)脂肪ヘルニア」と言います(通常より飛び出た部分のことをヘルニア、と呼ぶので、病気なわけではありません)。このぷっくり部分が影をつくることで深いクマがあるようにも見える…と、なんともやっかいですね。

目の下に目袋ができてしまう原因は、皮膚の筋力低下と弾力低下。これを防ぐためにはまず「目の下の皮膚の弾力を回復させること」が大切。美肌成分配合のアイクリームやパッチなどを使い、外側からうるおいと栄養を補給。内側からもコラーゲンや美肌成分を摂取して補給していきましょう。

そして、筋力の衰えを防ぐためのマッサージをしていきましょう。ただし、目の周囲の皮膚はとても薄いため、間違ったマッサージをするとコラーゲン組織に傷をつけてしまい、回復を妨げてしまいます。目の下のたるみは、お肌が下がっているのではなく弾力がなくなったことにより起こっているものですから、いくら皮膚を持ち上げても効果はありません。

ではどうすれば良いのか?答えは「ツボ押し」です。

目の下のたるみを改善するツボ紹介

ツボ押しはお肌に負担をかけないだけでなく、目の筋肉を緊張させる疲れ目を緩和するので、たるみ改善に効果的です。スキンケアやお風呂、仕事の休憩中などお好きなタイミングで押してみましょう。

  • 承泣(しょうきゅう)

真正面を見たときの瞳の真下、目の周囲を囲む骨のそばです。目を閉じて、人差し指の腹をツボに当て、骨部分を下方向に押しましょう(深く入れすぎないように注意して)。左右同時に5秒間押す→ゆっくり離す、を5回繰り返します。

  • 太陽(たいよう)

こめかみの近く、眉尻と目尻の丁度真ん中より少し外側部分にあります。親指をツボに当てて、他の指で頭をささえながら30回ほど左右同時に揉む感じで押します。痛気持ちいいぐらいのパワーで行いましょう。

  • 四白(しはく)

さきほどの承泣から指1本分下がったところ。人差し指の腹を当て、少し上に向かって押します。こちらも左右同時に5秒間押す→ゆっくり離す、を5回繰り返します。

  • 救後(きゅうご)

目の周りを囲う骨の、下側目尻付近にあるツボ。目頭に人差し指の腹を当て、骨の周りにそってなぞり、最後に目尻に向かって軽くはじくように押す動作を5回ほど繰り返しましょう。

  • 攅竹(ざんちく)

これは左右の眉の内側の端にあるツボです。鼻から眉にかけてのアーチの内、くぼんでいる部分です。ここを押すことで、目の周りのむくみや血行改善、眼精疲労にも効くと言われています。PC作業など目を酷使する人に効果的なツボと言えます。

  • 承漿(しょうしょう)

下唇の下、真ん中辺りにくぼんだところがあれば、この承漿のツボです。目元だけでなく顔全体や首のむくみに効果があると言われています。指の腹を使って、ゆっくり力加減を調節しながら押していくのがポイントです。

  • 瞳子りょう(どうしりょう)

目尻から、指半本分ほど外にある、小さなくぼみがこの瞳子りょうツボです。目の周りの血行を改善する効果があるので、たるみだけでなく、クマや目の疲れにも効きます。目尻のしわにも効くので、美容効果も期待できます。

  • 睛明(せいめい)

このツボは目頭と鼻の付け根の間にあり、頭や目が疲れた際に思わずつまんでしまう部分です。たるみ、むくみや疲労に加え、目の充血にも効果的です。皮膚の薄い部分なので力任せに押さないよう、小指の腹で5秒ほど押すと良いでしょう。注意点は眼球を押してしまわないようにすることです。

  • 魚腰(ぎょよう)

魚腰は眉毛の中心の少しくぼんだところにあります。まっすぐ前を向いたときに瞳の真上に位置します。神経が浅いところにまできているので、疲れている場合は痛みを感じる可能性もあります。少しずつ自分の気持ち良い力加減を探しましょう。このツボは、骨の上ではないことに、注意して行いましょう。

  • 糸竹空(しちくくう)

目尻側の眉毛の端にあるツボで、目の充血や頭痛によく効きます。また、眼精疲労にも効果的で、目を使う作業をしている最中に何度かこのツボを押しておくと、目の疲労予防にもつながります。皮膚が動きやすい部分なので、中指を添えて人差し指で押します。神経が多く敏感なツボなので最初から強く押すのは控えましょう。

これらを全て網羅するリンパマッサージなどもありますが、指を滑らせたりする動作を行う場合は必ず、滑りを良くするクリーム等を使って摩擦を軽減しましょう。これと並行して表情筋のエクササイズを続けることで、目元のたるみは徐々に改善していきます。

たるみに効果的なマッサージとは

続いてはツボ押しと並んで、目の下のたるみをとるのに効果的な頭皮のマッサージを紹介します。

顔と頭の皮膚はつながっているため、頭が疲れていたり、頭の皮膚が硬くなっていると顔の皮膚にも影響を与えます。顔の輪郭の皮膚を支えているのは頭皮であり、頭皮の老化がすすむと、顔の皮膚を引っ張り上げていられなくなります。そのため、顔や目の下のたるみに拍車をかける原因となります。

重力で頭から垂れ下がってきた分の皮膚を頭に戻すことができれば、たるみの改善が期待できます。アンチエイジングやスキンケアをする場合には顔に注力してしまいがちですが、頭皮を同時にケアをすることを忘れないようにしましょう。

それでは具体的にどのようなマッサージが効果的なのかを見ていきしょう。慣れないマッサージをする際は、最初のうちは鏡を見ながら行うのがオススメです。皮膚が引き上げられ、目の下のたるみも引きあがるのが見られます。頭皮のマッサージを行う際は、頭皮を傷つけないように、爪は立てずに指の腹で、気持ち良いと思える力で行うことがポイントです。すぐにできる簡単なものばかりなので、いくつか組み合わせて行うのもオススメです。

  • こめかみ

こめかみを両手で引き上げ、そのまま後頭部の高い位置の頭皮まで揉み上げるように滑らせます。余分な皮膚を集めるように、両手で揉み込みましょう。

額やその上の髪の生え際から、しわを伸ばすように上に引き上げます。引っ張り上げたら、そのまま、こめかみの時と同様に頭の後ろの方に滑らせていきます。最後は後頭部の皮膚を揉み込むようにマッサージしていきましょう。

  • 顔の側面

耳の上あたりで顔を挟み、水平移動させ後頭部に余分な皮膚を集めます。最後は後頭部で皮膚を揉み込むようにマッサージをして終了です。

  • 襟足

両手の人差し指から小指を耳の上あたりに持ってきます。指を当てて、後頭部に余分な皮膚を後頭部に集めて、揉み込みます。

頭皮マッサージを行うタイミングは?

続いては、先述したマッサージを効果的に行うためのタイミングについてご紹介します。

頭皮のコンディションは、頭を触ってみればわかります。手で頭皮を動かそうとしても硬くて動かない場合は、ケアを必要としていると言って良いでしょう。他にも耳の上の頭皮がたるんでいたり、頭頂部から少し外側を押すと痛かったりしても頭皮のコンディションが悪いことを指します。こういった場合は、前項のマッサージをこれから紹介するタイミングで行うのが効果的です。間違った方法で、かえって頭皮のコンディションを悪くしないように気をつけましょう。

  • シャンプー中

お風呂で頭を洗う際は自然と頭皮のマッサージを行うことができるでしょう。シャンプーのおかげで滑りがよくなっています。また、湯船につかることで体も頭皮も温まるので、よりマッサージによる血行改善が期待できます。ここで気を付けたいのが、シャンプーの使用による頭皮の乾燥です。強すぎる洗浄力を持つシャンプーを使い、長時間こすり続けると必要な皮脂まで落としてしまうことになります。乾いた後に頭皮が突っ張られる感覚があったり、粉がふくようであれば乾燥していることになります。

もし乾燥しているようであれば、頭を洗うときは泡で優しく、弱い力でマッサージをします。そして、しっかりと泡を洗い流すことを心がけましょう。また、コンディショナーを使ってのマッサージは控えた方が良いでしょう。コンディショナーは油分が多すぎて、毛穴が詰まる可能性があるためです。

  • スカルプ・ヘアケア中

お風呂から上がった後、髪を乾かしたり、オイルを付けたりとヘアケアをする時間にも頭皮マッサージは行えます。お風呂に入らず、体や頭皮が温まっていない時に頭皮マッサージがしたい場合には、血行を良くするためにホットタオルで頭を覆って、温めてからマッサージするのがオススメです。この時注意したいのはドライヤーで髪の毛を乾かした後に、マッサージをすることです。

乾燥した頭皮をマッサージしてしまうと、髪の毛が引っ張られたり、表皮を傷つけたりして更に乾燥してしまう可能性もあります。そのため、頭皮は濡れた状態で、頭皮用のオイルを使用して行うようにしましょう。

上に説明したようなツボ押しや頭皮マッサージと並行して表情筋のエクササイズを続けることで、目元のたるみは徐々に改善していきます。